6.初期設定
Musashiの初期設定は、初期設定ダイアログで行います。初期設定ダイアログはタブによって以下の5つの項目に分類されています。
- アカウント
- メッセージ
- カラー
- 詳細設定
- モジュール
あるユーザがMusashiを初めて使用する場合、起動時に初期設定ダイアログが表示されます。それ以外の場合には、“オプション”メニューの“初期設定…”を選択すれば初期設定のダイアログが表示されます。
6-1.アカウント設定
メールサーバのアドレスやデフォルトの署名などを設定します。サーバのアドレスやメールアドレスについては、契約しているプロバイダの資料を参照するか、システム管理者にお尋ねください。以下に各項目について説明します。
【POPアカウント】
POPアカウントは、POPサーバ(受信サーバ)へのログインIDとPOPサーバのアドレスを組み合わせて入力します。例えば、「ログインID」が「user」、「POPサーバ」が「mail.abc.co.jp」の場合、POPアカウントは、「user@mail.abc.co.jp」と入力します。
【POPパスワード】
POPサーバにログインする際のパスワードを入力します。ここに何も入力しなければ、Musashiは、毎回メール受信時にPOPパスワードを確認します。
【SMTPサーバ】
ここには、SMTPサーバ(送信サーバ)の名前を入力します。
特殊な環境でPOPサーバやSMTPサーバのポート番号が標準(POPポートは110、SMTPポートは25)でない場合には、「user@mail.abe.co.jp:1200」のようにサーバ名の後にポート番号を付けて入力してください。
【メールアドレス、名前】
そのアカウントのメールアドレスとメールに追加する名前を入力します。例えば、「メールアドレス」に「user@abc.co.jp」、「名前」に「My Name」と入力すれば、送信メールのヘッダの「From:」行は、
From: My Name
となります。
【返信アドレス】
返信アドレスにメールアドレスを指定すると、送信メールのヘッダに
Reply-To: user@abe.co.jp
という行を追加します。返信先のアドレスを指定する場合に使用してください。ここに何も入力しなければ、「Reply-To:」の行は追加されません。
【署名】
そのアカウントに対するデフォルトの署名で、指定しておくと、そのアカウントでメールを送信する場合にメールの文末に署名が付けられます。メールに付ける署名は、メールを編集する時に変更することも可能です。
【送出コード】
メールを送信する際の文字コードです。通常、日本語のメールを書く場合には、“日本語(JIS)”を選択します。送出コードは、メール編集時に変更することも可能です。
【添付方式】
メールに書類を添付する際のエンコード方式です。添付方式は、メール編集時に変更することも可能です。
【サーバにメールを残す、*日後に削除する】
メールを受信する際に受信済のメールをサーバから削除するかどうかを選択します。メールをサーバに残しておくと、会社と自宅など複数の箇所からメールを参照する必要がある場合などに有効です。ただし、ほとんどのプロバイダでは、保存できるメールの容量に制限を設けているため、大量のメールをサーバ上に残しているとメールを削除されたりする場合がありますので御注意ください。
また、メールをサーバに残す場合のオプションで、最初に受信した日から指定した日数が経過した後でサーバにアクセスした時に、メールを削除するように設定することができます。ただし、サーバの仕様によっては、この機能が使えない場合があります。
【起動時に新着メールをチェックする】
Musashiを起動したときに自動的にサーバのメールを受信します。
【*分毎にメールをチェックする】
指定した時間ごとに自動的にサーバのメールを受信します。
【APOP認証を使う】
POPサーバにログインする際にAPOPでユーザ認証を行います。APOPについては、サーバが対応しているかどうかを確認のうえ御使用ください。
【配達証明を付ける】
配達証明を付けると、送り先のサーバにメールが届いた時点で配達証明が返送されます。ただし、サーバによっては対応していないものもあります。また、配達証明はメールのトラフィックを増加させる原因になることがありますので御注意ください。
【送信のみ】
そのアカウントを送信専用に指定します。転送専用のメールアドレスや同じメールアドレスで名前を変える場合などに使用できます。
6-2.メッセージ設定
メッセージに関するさまざまな設定を行います。以下で各項目について説明します。
【返信メッセージ、転送メッセージ】
メールを返信または転送する際にメールの最初に付けるメッセージです。ここに、以下の特殊文字を用いることによって送信者の名前などを引用することができます。
%N:送信者の名前
%S:元のメールの表題
%D:元のメールの作成日時
¥r:改行
例えば、「返信メッセージ」として「%D¥r“%N”さんは“%S”で言いました。」と指定しておいた場合、「Somebody」さんから送られてきた「Test Mail」というメールに返信すると、メール本分の最初に
98年12月31日
“His Name”さんは“Test Mail”で言いました。
という文が挿入されます。
【引用符】
引用符として使用する文字列を入力します。「>」や「|」が一般によく用いられています。
【ヘッダも引用する】
返信、転送時に元のメッセージの本文といっしょにヘッダも引用します。
【相手の名前も引用する】
送信者の名前を引用符の前に追加します。例えば、上記の例の場合、
Somebody> Hello.
Somebody> Bye.
のようになります。
引用する相手の名前は、元のメッセージの「From:」を参考にしています。「From:」の名前がスペースで複数に区切られている場合、一番最初のトークンを引用します。
【日付の表示書式】
メールを一覧する際に表示される日付け書式を選択します。
【4桁の西暦】
西暦を4桁で表示します。チェックをはずすと下2桁を表示します。
【曜日を表示する】
日付といっしょに曜日を表示します。
【秒を表示する】
時間を秒まで表示します。
【時差を考慮する】
メールの作成日時をこちらの時間帯(日本ならば日本時間)に変換して表示します。チェックをはずすと現地時間で表示します。
ここでの日付の書式に関する設定は、返信や転送時に引用される日付にも適用されます。また、「時差を考慮する」は、メールのソートの際にも適用されます。
【受信時に添付書類を自動的に展開する】
受信したメールに書類が添付されている場合、受信時に自動的に添付書類を展開します。チェックを外しておいても、メール閲覧時に展開することができます。また、ボタンをクリックすると展開した添付書類を保存する場所を指定することができます。初期状態では、デスクトップに保存されます。
【テキストファイルのクリエータ】
メールをテキスト形式でファイルに保存する際のクリエータを設定します。
6-3.カラー設定
ここでは、メールを一覧する際にメールに設定するハイライトの色と名前、およびメールを閲覧する際の引用部分のハイライトの色を設定します。
【ハイライトの設定】
まず、左側は、メールのハイライトの色と名前です。色の部分のボタンをクリックするとカラーピッカーが表示されるので、そこから色を選択してください。
【引用部分のハイライト設定】
引用部分のハイライトは、引用の階層によって3種類まで色を設定できます。また、ハイライトの対象とする引用符も設定できます。
6-4.詳細設定
ここでは、上記で説明した以外の設定を行います。各項目の内容は以下の通りです。
【デフォルトの受信アカウント、デフォルトの送信アカウント】
デフォルトの受信アカウント、デフォルトの送信アカウントをそれぞれポップアップメニューから選択します。ここで指定したアカウントは、受信時、送信時にキーボードショートカットによってアクセスできます。
【受信時に送信待ちメッセージを送信する】
「送信待」として保存されているメールがあれば、メールを受信する際に一括送信します。
【*文字でワードラップする】
メールを送信する際のワードラップを設定します。
【インライン変換を使う】
日本語入力時にインライン変換機能を使用するかどうかを設定します。
【MacOSのコントロールを使う】
Musashiでは、プッシュボタンやチェックボックスなどのコントロールは、独自のコントロールを使用しています。したがって、Kaleidoscopeなどのデスクトップカスタマイズツールを使用している場合にも、ボタンなどは変更されません。ここで、チェックしておくと、独自のコントロールではなく、MacOS標準のコントロールを使用します。
【メール送信後にウィンドウを閉じる】
メッセージエディタからメールを送信した場合に、メール送信が完了した時点で、メッセージエディタを閉じるかどうかを設定します。
【メール受信後にダイアログを表示する】
これをチェックしておくと、メールの受信作業が完了した時点で、「*通のメッセージを受信しました。」というダイアログを表示します。
【*秒後に警告ダイアログを閉じる】
指定した時間を経過すると、エラーや警告のダイアログを自動的に閉じます。確認ダイアログの場合には、“はい”ボタンを押したことになります。
【印刷設定】
メールを印刷する際にフォントと書式を設定します。
【メール受信サウンド】
メール受信後に指定したサウンドを鳴らします。
6-5.モジュール設定
Musashiのモジュールを設定します。左上のリストから使いたいモジュールを選択します。各チェックボックスの内容は以下の通りです。
【モジュールのウィンドウカラーを使う】
モジュール内に指定されているウィンドウのカラー設定を使用します。手動でカラーを変更した場合にもモジュールのカラーが優先的に使用されます。
【モジュールのメッセージハイライトを使う】
モジュール内に指定されているメッセージのハイライト色を使用します。初期設定でハイライトの色を変更した場合にもモジュールの設定が優先されます。
【モジュールの引用ハイライトを使う】
モジュール内に指定されている引用のハイライト色を使用します。初期設定で引用のハイライトの色を変更した場合にもモジュールの設定が優先されます。
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